ニューバランスのインソールは、一見似ているようで、厚み・反発力・足裏の支え方がそれぞれ異なります。
「どれがいいか」は、使うシーンと靴との相性で選ぶのが失敗しにくいポイントです。
・バランスと安定性を重視したい方→サポーティブリバウンド(RCP280)
・安定性とクッション性重視したい方→サポーティブクッション(RCP150)
・安くて滑りにくさ重視の方→ライトウエイト(RCP130)
まずは、4種類を比較したあと、1つずつ詳しくご紹介します。
ニューバランス インソール 比較表【厚み・性格の違い】
各インソールの比較を公式情報に基づいてご紹介します。
| 比較項目 | ライトウエイト (RCP130 / LAM35687) | サポーティブクッション (RCP150 / LAM35688) | サポーティブリバウンド (RCP280 / LAM35689) | ハイリバウンディング (LAM55634) |
|---|---|---|---|---|
| 価格(税込目安) | 1,430円 | 1,870円 | 2,200円 | 3,960円 |
| 厚さ(厚み) | 薄め(靴内の圧迫が少ない) | 標準〜やや厚め(靴によってはタイト) | やや厚め(フィット感が上がりやすい) | 最も厚め(靴内がかなりタイトになりやすい) |
| クッション/反発の方向性 | 最低限のクッション+軽さ重視 | ふんわりした衝撃吸収寄り | 反発+安定のバランス型 | 高反発・推進力重視 |
| 足裏サポート感 | 控えめ(入れ替え・調整向き) | 中程度(日常使い向け) | しっかり(中足部〜かかとを安定) | しっかり(運動向けの支え) |
| 滑りにくさ | 高め ナノフロントをフルレングス使用(足がズレにくい) | 標準 (滑り止め強化の明記は少なめ) | 高め ナノフロントで滑りにくさを確保 | 高め ナノフロントで滑りにくさを確保 |
| サイズ感への影響 | ほぼ変わらない | ややタイトになりやすい | タイトになりやすい | タイトになりやすい |
| どんな人におすすめ? | 元の中敷き交換/サイズ感を変えたくない人 | 立ち仕事・街歩きで柔らかさ重視 | 普段履き〜ウォーキングで安定感も欲しい人 | 運動量が多く反発力を重視する人 |
※「厚さ」は元の中敷きとの比較での体感です。
ここからは、各インソールの特徴をご紹介します。
カップインソール ライトウエイト(RCP130)の特徴
※画像リンク元:楽天
ライトウエイトは、他の3モデルとは立ち位置が大きく異なり、厚みを足すためのインソールではありません。
非常に薄く、軽量で、靴のフィット感をほとんど変えないのが最大の特徴です。
クッション性や反発力は最低限ですが、その分、
- サイズ調整
- すり減った元の中敷きの交換
- 靴の履き心地を大きく変えたくない場合
に向いています。
足裏サポートは控えめなので、
「歩きやすくしたい」「疲れにくくしたい」という目的には不向きですが、純正の中敷き代わりとしては非常に使いやすいモデルです。
サポーティブクッションインソール(RCP150)の特徴
※画像リンク元:楽天
サポーティブクッションは、その名の通り「柔らかさ重視」のインソールです。
足を入れた瞬間に感じるのは、足裏全体が包み込まれるようなクッション感で、硬さはほとんど感じません。
歩行時の反発力は控えめで、どちらかというと衝撃を吸収するタイプ。
アスファルトや硬い床を長時間歩く・立つときに、足裏への当たりがマイルドになります。
ただし、反発力が弱いため、
- テンポよく歩きたい
- 推進力がほしい
という人には、やや物足りなく感じる場合があります。
厚みはRCP280よりもややしっかりあり、靴内の容積は確実に減るため、甲が低い靴・タイトなスニーカーでは注意が必要です。
サポーティブリバウンドインソール(RCP280)の特徴
こちらは私も利用していますが、サポーティブリバウンドは、ニューバランスの中でもっともバランス型といえるインソールです。
適度な厚みがありつつ、沈み込みすぎないため、歩行時の安定感が高いのが特徴です。
足裏に当たる感触は柔らかすぎず、踏み込んだときに軽く押し返されるような反発感があります。
そのため、ただフカフカするだけでなく、歩くテンポが崩れにくく、長時間歩いても足運びが安定しやすい印象です。
土踏まず部分にはしっかりとした支えがあり、扁平足気味の人でも足裏がベタっと潰れにくい設計。
一方で、矯正感が強すぎるわけではないため、普段履き・ウォーキング・立ち仕事まで幅広く使えます。
厚みはややあるため、もともと靴がジャストサイズの場合は、少しタイトに感じる可能性があります。
私は少し靴にゆとりがあったので、元々ついている中敷きを取っていれたところ、ちょうどよくなりました。
ハイリバウンディングインソール(LAM55634)の特徴
ハイリバウンディングは、4種類の中で最も反発力と厚みがあるモデルです。
踏み込んだ瞬間に、明確な弾み返しを感じる設計で、歩行や運動時のエネルギーロスを抑える方向性のインソールです。
足裏の支えも強く、土踏まずからかかとにかけての安定感は非常に高め。
その分、インソール自体の存在感があり、靴によってはかなり窮屈に感じることがあります。
そのため、
- もともと余裕のある靴
との相性が良く、細身スニーカーには向きません。
「歩きやすさ」よりも、反発・推進力重視の人向けです。
まとめ
ニューバランスのインソールは、見た目が似ていても厚みや反発力、足裏の支え方がそれぞれ異なり、履き心地や靴のフィット感にもしっかり違いが出ます。
そのため「どれが一番いいか」ではなく、どんな靴に入れるか・どんなシーンで使うかを基準に選ぶことが大切です。
・サイズ感を変えずに中敷きを交換したいならライトウエイト
・柔らかさや衝撃吸収を重視するならサポーティブクッション
・安定感と歩きやすさのバランスを求めるならサポーティブリバウンド
・反発力や推進力を重視するならハイリバウンディングが向いています。
今履いている靴の余裕や用途を一度整理してから選ぶことで、インソール選びの失敗はぐっと減らせますよ。
実際にニューバランスのインソールを入れて履いているニューバランスのスニーカーを試した記事もあるので、よかったら参考にしてくださいね。
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